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硫黄島からの手紙

硫黄島からの手紙
硫黄島からの手紙
おすすめ度:
発売日: 2007-12-07
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
定価: ¥ 1,500
販売価格: ¥ 1,500
人気ランキング: 3298位
発売元: ワーナー・ホーム・ビデオ


名誉の戦死なんて無い
家族を守る為に死を賭して戦うも
生に執着してしまう兵士達の心情が
痛切に突き刺さる息苦しく重い映画。

護国の為に死んでゆく兵士達が無様に
(映画的なカッコ良さも無く)
無駄死にしてゆく様がとっても痛い。

名誉の戦死なんて無い
戦争で死んで行く人間は
すべからく無駄死なのだ、
でもその遺志は尊い。
靖国神社の意味についても考えさせられます。

日本人に対する偏見や誤解による描写をまったく感じさせず
撮り上げたイーストウッド監督は素直に凄い。
この戦いをアメリカ側視点から描いた
『父親たちの星条旗』も観てみたいですね。

まずは有難うと言っておきたい。
日本人はこのような映画を撮ることが出来ない。
戦後、GHQの方針に則って教育され、あなた達は犠牲者なのだ、日本国の犠牲者なのだ、
天皇の犠牲者なのだと、国を想う心、愛国心を放棄するように教えられ、
あなた達は侵略者だ、反省しろ、賠償しろと言われ続け、
それを実施してきた我等にこのような映画を撮ることは出来ない。
戦後生まれの日本人なら、この映画のどこかしこに少なからず抵抗が出てくるだろう。

日本が当事国である戦争の物語は素直に見ることができない。
いろんな感情が沸き起こってくるからだ。
そこに描かれていることが本当の事なのかどうかが分からない。そもそも学んでいないのだ。
日本人自体が先の戦争を省みていない。
しっかりと検証していないので、ウソがまかり通っている。
国内だけならまだしも海外にまでウソが広がって、ウソが真実になってしまった。
戦後自虐史観で育った我等は、日本人でごめんなさいなので、
そんなウソを正すことが出来ず、あろうことか本当なんだと信じる者まで出る始末。

そんな日本人にはやっぱりこんな映画は撮れません。
そういう意味でイーストウッドには感謝したい。
細かい所では見ていて不満もあるけれど、
先の戦争を日本人はどんなことを想い戦ったのかを世界の人に知らせてくれた。
作品としては他の人も書いているとおり淡々としています。
残酷な描写は少し有りますが、それでも最近の戦争映画にしては少ないです。

最近は残酷な描写がリアルなんだと言いたげなものが多くて辟易してしまいます。
刺激は慣れます。慣れると刺激では無くなります。
なのでもっと過激な刺激を欲します。しかしそれもすぐに慣れるでしょう。
淡々としている戦争映画、そんな印象を受けるのは
こんなことからも影響しているのかもしれません。
歴史上稀にみる、島の形が変わる程の激戦地であった硫黄島。
なのに緊張感がそれほど画面から伝わってこない。
それが意図したものなのかどうかは分かりませんが。

イーストウッド有難うに★5つ。
だけど作品としは★3つ。

日本人の内面までよく描かれていた
中立な視線で描かれており、違和感なく鑑賞出来た作品。
既に敗戦が濃厚な状況下でともすれば犬死同然の玉砕攻撃が善しとされていた時に愛する家族が生活する日本本土への侵略を一日でも遅らせる為に徹底して戦えと栗林中将が部下を鼓舞して戦い抜く姿勢はこれぞ侍魂であると思った。
日米共に多くの情報がなくお互いを冷酷な野蛮人と理解していた当時、結局最前線で戦っているのはごく普通の人間であったということがよく伝わってきた。

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